ふぐ刺しの食べ方ってよくわからない。
とおっしゃるお客様が結構いらっしゃいます。正しい食べ方?かどうかはさて置き、ゆるりではこのようにお答えしています。
まずは「一枚」そのまま食べる。
「ポン酢も薬味(赤おろし、葱)も柑橘(酢橘やかぼす、橙)も何も付けずそのまま食べてください。よく噛むと河豚の甘みが出てきます。」とそのまま召し上がっていただきます。
「ふぐ刺しなんてポン酢の味でしょ?」という方もいますがきちんと仕事をして旨味を引き出したふぐはそれだけで十分に旨味があります。まずはそのまま。
次にポン酢で「一枚」。
ポン酢だけです。薬味も柑橘の無しです。店毎にポン酢の味も違います。酸味が強いもの、甘みが強いもの、醤油勝ちなものなど。ポン酢にこだわっているお店も多いので「そのお店の味」をまず味わってください。河豚との相性も大事ですが、「お客様との相性」も大事です。好みもありますから。
ポン酢に薬味と柑橘を入れる。
ポン酢をお好みに整える感じです。もうちょっと「酸味」がほしいなら柑橘を搾る、少しピリッとした辛味や風味がほしいときは赤卸、葱を入れてください。但し、一度に全部入れてはいけません。すっぱくなりすぎたり、辛くなりすぎたり、葱の味しかしなくなったり。もしもそうなってしまったら別のポン酢をいただきましょう。我慢して食べても美味しくありません。これもまた取り合えず「一枚」食べて調整です。
マッチ棒みたいな葱は何?かざり?
寸(約3cm)ほどに切ってある細い葱の白いところですね。ふぐで葱を巻いて食べてください。薬味以上にふぐと葱の相性の良さが楽しめます。普通の葱だと葱の味が強すぎるので細い「鴨頭葱」(高等葱と書く人もいる)が河豚にはベストです。
皮はどのタイミングで食べる?
特に「きまり」は無いと思いますのでどのタイミングでも良いと思います。味だけでなく「食感」を楽しむものですので刺身の合間に摘むような感じで良いと思います。
あとはご自由に。
あとはごっそりとって「大人食い」しても、一枚ずつ楽しんでも良いと思います。食べ進めながら薬味を足したり、柑橘を足したり、新しいポン酢をもらったりしてもいいですし、「塩で食べてみたい」とか言ってみてもいいと思います。案外おすすめは「煎り酒」という梅干と酒で作った調味料や柚子胡椒に柑橘(できれば柚子の搾り汁、振り柚子)だったりします。「邪道」とか言われる事もありますが気にしたことはありません。
ゆるりのふぐ刺しは
天然とらふぐを使ってお一人様10枚は最低おつけします。厚さはモノによって変えますが幅や長さは結構広く、長く引いています。大皿で盛りつけたほうが見栄えは良いですが接待などの場合はお一人様ずつ盛り付けることもできますのでご予約時にお伝え下さい。
ご予約はこちら 092-725-6870 ゆるりまで
追伸:「お前!何枚食べたんや!!」と喧嘩になるくらいなら大皿はおすすめしないです。例えそれが家族や恋人でも・・・。食べ物の怨みは恐ろしいですぞ。