鱧(はも)料理のお話

鱧しゃぶの出汁が枯渇するの件:福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり

福岡 はも

鱧の出汁が枯渇した事件

OO様

いつもお世話になっております。

ゆるりの森と申します。

先日の「鱧しゃぶの出汁の件」についてご報告申し上げます。

といった社用メール的な書き出しで始めてみました。

この話はただ鱧しゃぶの出汁を先に飲んでしまってしゃぶしゃぶ出来ないという事件が起こったというそれだけの話です。

「すみません、鍋の出汁を足してほしいのですが?」

「煮詰まりましたか?火が強かったかもしれません、すみません」

「いえ、そういうわけではないのですが・・・。」

新しく出汁をあわせてお部屋に持って行きます、ん、何故か出汁はかなり少ないですが、鱧はほとんど減っていません・・・。

「すみません、出汁がとても良い香りでつい・・・。」

「出汁が少なくなってしゃぶしゃぶ出来なくなってしまいました・・・。」

年に何組かいらっしゃいます。出汁だけ先に楽しむ方。確かに自分で味見しても美味い。でも鱧をしゃぶしゃぶした後の出汁も良い塩梅になるのでそちらも楽しんでください。先に飲むのはほどほどに。

〆は饂飩にしましょうか。雑炊も良いですね。

出汁好きやねん、ってあなた、一番だしは勿論、鱧出汁、丸出汁、鳥出汁などいろいろ楽しめる料理作ってお待ちしてます。最近は鮎出汁とかも使うことがあります。良い香りしますよ。

出汁は料理の根幹です。褒めていただけるのは本当に嬉しいことです。なんだかニンマリしてしまいますね。

追伸:夏の一番だし、二番だしは昆布少なめ。暑苦しい味になりがちです。