お魚料理のお話

天然うなぎ:日本料理ゆるり 福岡市西中洲の和食、日本料理

筑後川産天然うなぎ、焼きました。

最近はまっているのです、天然うなぎ。チャンスがあれば即買います。7/28が土用丑でしたが・・・。今年はうなぎ祭りはやりませんでした。理由は特にありません。なんとなくです。それはさておき、

養殖も美味いが天然はやっぱり美味し。

但し、「天然なら何でも美味い」わけではない、ということです。

産地云々より、サイズ感が大事です。小さい天然うなぎなんて・・・、全く旨味はないですよ、残念ながら。それなら「肥えた養殖」のほうが断然美味いと断言します。

天然ならせめて一本300gは欲しいですね、最低ラインとして。

と言いつつも、最近思うのは「天然うなぎ」と「養殖うなぎ」は比べる必要は無く別の食材と思ったほうが良いのでは?と思ったりもします。

養殖には養殖の良さ、天然には天然の良さがあると。

お客様の中にも「私は天然より養殖のほうが好き」って方もいらっしゃいます。

ある程度価格や品質が安定して「美味しく食べられるうなぎ」は日本の食文化に多大に貢献していますし、既になくてはならないものです。そして脂がしっかりとのった身質とその味は正直言えば「唯一無二」と言っても過言ではありません。

同じ長物の「穴子」では再現できない味ですし、天然うなぎともまた違った「旨味」があると思います。何より生産者の方々も「美味しいうなぎ」を目指して日々努力や研究を重ね今に至っているということです。これは「自然ではできない」ことです。身に香りをつけたり、ゲノム編集で歩留まり(身が沢山とれるように筋肉がずっと成長する的な・・・)を良くするような養殖には反対ですが、資源保護等の観点や天然(というか不自然にならない程度の育て方で)に近づけるといった試みは個人的には共感できます。

正直いうと「天然」は当たりはずれがありますし、いつ何時でも手に入るわけではありません。うなぎ専門店でも常に扱いがあるわけでもなく「常連さん」専用だったりもします。食べれるかどうかは「運」次第といったギャンブル性の高い食材ですですね・・・。しかし、養殖とは違った「脂の旨味」「身の締まり方」は天然ならではの楽しみであり、旨味です。しかし絶滅危惧種でもあるので多少の罪悪感はあります。

さて、またマンボウですが天然うなぎがいたらまた仕入れます。今後の営業に関しては詳細がわかり次第「おしらせ」にてご報告させていただきます。

いつもなら「ご予約はこちら」っていうテンプレで終わるのですが、今日は止めときます。何とも言えない状況ですので・・・。特に夜のご予約・・・。