脂っこいのがあかんのよ・・・:福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり


最近お客さんとこんな話になりました。

「最近、脂っこいのがあかんのよ」

確かに。歳のせいや季節柄などあるとは思いますが、脂が多いとしんどい。

A5の黒毛和牛なんか本当に一切れくらいでいいですし、脂あっさりの天然鮪の中トロでも厚めに切って二切れ、大トロなら寿司にして一貫くらいが丁度良いです。

天麩羅も綺麗な油使わないと油の切れが悪く、どうしても油っこくなりますし、バターや生クリームなどの乳脂も使いすぎると胃もたれの原因になったりします。また乳脂は体温程度では溶けにくいものも多いので次の料理の味を重く、はっきりさせないと美味しく感じにくいので更に脂を多く使うことになりがちです。「油、脂の旨味」は非常にわかりやすいですが、やはり多すぎると「しんどい」ですね。

ゆるりも「脂、油」を全く使わないわけではありませんが、「コク」や「旨味」を感じられる工夫は色々とやっています。基本の出汁もそうですし、ちょっと旨味の強い塩や、コクを出すの白味噌や酒盗といったものを隠し味に使ったりします。茄子などは油との相性が良いので「揚煮」にしたりしますが揚げた後に熱湯でさらして油抜きをしてから煮炊きしています。肉は脂と赤身のバランス重視で選びますし、無駄に油を足したりはしないようにしています。

油っぽくなくて、満足感がある食事をしたい方はゆるりに来てください。

ご両親と食事をしたいけど、脂っこくない料理が良い人。

次の日に胃もたれしたくない人。

そもそも「脂っこい料理」が苦手な人。

精進料理を出すわけではありませんが、あっさりした献立作って待ってます。