「ステーキのバランス|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」


以前言われた一言。「ジロウよ、お前の店の魚も野菜も美味い。
でもな、俺はやっぱり『肉』   が好きなんや!!」やはりステーキのお弁当はよく注文をいただく。
正直なところ、脂の多い牛肉はお弁当には不向きと思っているので、自分は脂の少ない部位を選んで使っている。

日本人の「脂」がのっていれば何でも美味い、みたいな信仰のおかげか、「肉」の味がしないA5ランクの牛も結構いる。それ、脂やんけ!と思わず突っ込んでしまいそうになるが、どこの牛かは秘密。

弁当になると基本、「冷めている」と言う条件が付くわけだが、「脂ギトギトのステーキ」を冷ましたらどうなるかなんて大体想像がつくだろう。ハッキリ言ってしまえば、

「気持ち悪い」

それが好きな人もいるのだろうが、その手の肉はやはり焼きたてが美味いはずだ。

ゆるりのステーキは作り方に少し工夫をして、

「肉の旨味の最大化」
「厚みと柔らかさのアンバランス」

の視点で作っている。

やはりステーキはやわらかいほうがいい。
そして 肉の旨味>脂の旨味 であるべきだ。

なんでも作って箱に入れれば弁当などと思うなかれ。
弁当には弁当向きの「技術」や「視点」が求められる。

弁当、おそるべし。と言った感じか。

因みにお店で使うときはその他の料理とのバランスが大事にしています。

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西中洲の和食「ゆるり」
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