ふぐ(河豚)のコース、本格始動。
二十四節季的にはもう冬でございます。やはり河豚です。
朝夕は大分涼しく?いや、肌寒くなってまいりました。もうそろそろ松茸というよりも「ふぐ」という感じです。勿論、鰤や雲子(鱈の白子です)も美味しいですが、「ふぐ」はまた格別な美味しさがあるように思います。
内容はシンプルと言えばシンプル。言い換えれば「王道」
ふぐのコースに関しては「王道」で良いと思っています。
ふぐ刺し、焼き河豚、唐揚げ、鍋、雑炊・・・と先附くらいでしょうか。
敢えてゆるりのフグコースの特徴を上げれば、
フグ刺し、一人15~20枚。
身質で多少厚さを変えるので15~20と幅はありますが、あまり少ないとですね・・・、「ふぐ食べた感」が無いので多めにつけています。
鍋野菜、少ない・・・ケチってる訳ではない(笑)
以前お世話になっていたお店でもゆるりでもそうだったんですが、大体鍋野菜って残って厨房に戻ってくるわけです。よくよく考えると「鍋野菜ってそんなに期待感ないよね・・・」と気が付いてしまいました。お刺身の大根けん同様、「食べたい人は食べてね」的な。それに鍋野菜充実させるよりも「ふぐ、一切れ増やせよ!」という悪魔の囁きが聞こえてきました。
ということで、白菜、春菊、きのこだけです。ついでにきのこ以外は火を通して灰汁抜きしてます。あまり野菜の風味が残ると雑炊作るとき美味しくないので。
雑炊のご飯は「ふぐ土鍋飯」で作る。
白飯で作ってもいいのですが、フグの味を上手く生かすにはどうするべきか?ある程度「米の食感」は残してサラッと召し上がってもらうにはどうするべきか?と考えた結果、「先に米にフグの旨味を閉じ込める」という方法に行きつきました。雑炊って皆さん結構楽しみにされていますのでここは頑張りどころです。
先附、前菜もちゃんと作ってます。
先附、前菜(正確にはうちの場合は前肴)もちゃんと作ってます。うちは「河豚料理屋」ではなく「日本料理屋」ですので(笑)。
白海老にいくら 焼き茄子雲丹乗せ かます一夜干し炭火焼 牡蠣辛子西京漬
こんなものでお料理が始まります。酒飲みの方も、そうではない方も楽しんでいただけるかと。