「 丸ズッキーニと蕃茄|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」


■2015/05/28 丸ズッキーニと蕃茄
丸いズッキーニを見つけた。
「日本料理」らしくできないかと?と興味をそそられて買ってみる。ちなみに和名は「蔓無しかぼちゃ」と言うらしいが、多分「ズッキーニ」の方がしっくり来ると思う。

ズッキーニを上から2:8の割合で包丁し、下の方をくり抜き釜とする。くり抜いた実は適宜包丁し占地と共にオリーブオイル、塩、薄口で炒め冷ましておく。玉子とクリームチーズを同割であわせ、薄口、味醂、白味噌で薄く味をつけチーズ玉子地を作り、先に炒めた実と合わせ釜に詰める。蒸し器にて蒸す。玉地が固まったのを確認し、冷蔵庫で冷ます。塩八方地(出汁を塩、味醂、酒などで味付けした物)を作り、冷ましたズッキーニを漬け込み味を含ませる。炊いてしまう方法もあるが色が飛ぶので今回は漬け込みとする。

蕃茄(とまとっす。)を湯剥きしざく切りにしてミキサーに掛ける。濾して透明なトマトジュースを作り、昆布出汁で伸ばす。薄口、味醂などで適宜味を整えゼラチンを加えてジュレを作る。

ズッキーニの玉地蒸を4つに切り分ける。塩トマトも同じく4つに切りわけ器に盛り込む。雲丹は塩、酒で蒸雲丹とし、天に盛る。周りにトマトのジュレを掛け器ごとよく冷やす。

料理としては悪くない。しかし、「ゆるりらしくは無い」ような気もする、というか、「何か違う」。もう少し改良が必要だ。失敗して学ぶ事も有るのでこれはこれでよしとしよう。

夏野菜はなかなか難しい。美味しいんだけどね・・・。
生食できる玉蜀黍とかも面白いんだけど、もっと「玉蜀黍らしい玉蜀黍」が個人的には好き。何て言えばいいのか、「黍臭い」というか「土臭い」というか、「あまーい」とかではないが、滋味あふれる「昔の玉蜀黍」みたいな。

どの季節も「野菜の旨味」を引き出すのは難しい。
じっくりと食材と話しながら上手く付き合っていこう。

追伸:なんか暑かったので坊主にした。スッキリー。
そしてこの料理はお客さんの口に入ることはなかった。
だって、半端やもん。

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