「水出し緑茶|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」


最近めっきり暑くなった。
暑いと言うか、「じめじめ」「むしむし」。
何とも言いようの無い天然ストレス。

お店の冷房だけでは物足りない、なにかスカッとするものはないものか・・・。

と考えた結果「緑茶」に行き着く。
お昼のご予約限定で先附の前にお出ししている。
夜はやっぱり冷えたビールからでしょう。

緑茶(煎茶)は温度によって個性が変わる。
渋み成分のカテキンは80度以上の高温で、旨味成分のアミノ酸は50度以上の低温で溶け出す。ここでほしいのは「旨味」と「清涼感」なので少し変わった水出しにする。カテキンなどは特に必要としない。

水は軟水を用意する。カルシウム、マグネシウムを多く含む硬水は向いていない。また酸、アルカリ性のもの、塩分が多いものも向かない。水道水を使う場合は一度沸かしたものを使うと良い。

まずはカクテル用のシェイカーに茶葉を入れ軟水を90度程度まで温め茶葉が浸る程度の量を注ぐ。注ぐ段階で温度は下がるので問題は無い。その後50度位まで落ちるまでそのまま放置し旨味を引き出す。その後水と氷を入れシェイカーにて振る。水出しのお茶、珈琲の場合、茶葉、粉の一つひとつに水を均一に行き渡らせることが重要である。今回は「振る」ことで「混ぜる」よりも素早く水を均一に浸透させる方法をとった。また急冷できるので色、風味が飛びにくいという利点もある。

煎茶のアミノ酸、テアニンには精神的、肉体的ストレスを減少させる効果もあるのでホッと一息には持って来いの飲み物である。食事の前にリラックスしていただければお料理も美味しく召し上がっていただけるのではないだろうか。ただし、あまり「旨味の強い」玉露、上煎茶は料理の味を損ねる場合もあるのでご注意を。

まずはお茶を少し。これもゆるりの献立の一つである。
こんな天気でも楽しみ方はあるものだ。

追伸:お弁当にはかなり気を使うシーズン。すでに冷房の温度は18℃。お弁当には優しいが結構人間には辛い環境だったりする・・・。

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西中洲の和食「ゆるり」
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