特注の特注、ステーキ弁当(改)。
「牛肉多めでお願いします。後はおまかせで。」
というリクエストでした。
が、そのままは作らないよ、ゆるりは。自分、へそ曲がりですから。そもそも牛肉ばっかり食えんよ、しんどい。
という訳で、献立。
一、和牛ステーキ らっきょうのシャンピリオンソース ポテトフライ、茄子と獅子唐揚浸し、酢蓮根、苣葉
一、合鴨塩焼 ポン酢 金平牛蒡、アスパラ塩茹、ヤングコーン旨煮 プチトマト 大黒椎茸
一、玉蜀黍と生ベーコンの炊込飯 べったら大根、ホウレン草浸
一、つぶ貝旨煮、鯖南蛮漬、厚焼玉子、空豆、姫おくら、紫芋葛餅
牛肉は和牛の脂少な目の部位で。冷めると脂ッ気が多いと食いにくいし、端的に言えば「まずい」と思う。
特別感もほしいようだったので、あえての「合鴨」。
ここで「牛しゃぶ」、「牛すき」にすると、ステーキの味もボケるし、「豚しゃぶ」とかしてしまうとね、「なんか安っぽく」感じる、作り手として・・・。客はどう思うかわからないが。
肉だけ力を入れても面白くないので、添え物も一工夫。
ステーキは結構、王道的に。でも「揚げただけで、塩振りました」では油っこくなるので揚浸しに。ほどほどに油が抜ける。ポテトは揚げただけで、塩振りましたが。
合鴨は下に金平牛蒡を。ステーキの下にレタスを敷いているので何か違うものを考えた結果である。両方レタス、ステーキの下は「もやし」と言う手もあるが、レタスばっかりも嫌、もやしより金平の方がおかずにもなるし、合鴨との相性も良い。
ご飯は生ベーコンでコクと旨味を加え、やや塩勝ちの味付けで炊き上げる。上がりに少々のバターを加える。コーンの旨味と風味を損なわないように、本当に少量。ついでに「謎の食材」も入れてあるが、それは秘密。しっかり味だが食べやすく、ご馳走感もあるし、インパクトも十分。いつものようにコーンはたっぷり入れてある。
よくよく考えれば、「ステーキ弁当」では無くなってしまったような気もするが、美味しく食べていただいたようなので良しとしよう。
ちょっとしたおかずは入っているが、焼魚も炊合もいれてないな。和食弁当の概念、ぶち壊し(笑)。
でも、ちゃんと「和食」「日本料理」だと勝手に思っている。
TEL:092-725-6870(完全予約制)
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