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カレーの話:福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり

ゆるりのイメージは・・・

「カレー」、彼女達はそう答えた。

何の話か?これは彼女達の本音である。

その彼女とは常連さんの娘さんたち。もう上の娘さんは四年生になったらしく「お姉ちゃん」な感じが出てきました。妹さんは相変わらずの恥ずかしがり屋さん。かなりのちびっ子の時から知っているのでおじさんも感慨深い・・・、なんてね。

毎年、おせちを買っていただいている常連さん。お勤めが中部地方なのでお店に顔を出してくれる機会は帰省の時に限られるのですが、もう10年近いお付き合いをさせていただいています。

今年はお盆休みの帰省時に「今回は長期休暇だから時間が取れそう」という事でご家族皆さんでご予約をしてくださいました。

子供たちは何を食べるのか?

親父さんは「縞鯵が好き」。お袋さんは「河豚が好き」。嫁と当人は何でも美味しそうに食べてくれる、特に嫁。やりがいがあるご家族です。

で、子供たちは?

以前、来ていた時は「中とろ」にドはまりして「中とろおかわりー」と無邪気に言っていたのだが、好みは変わっているかもしれない、と思い尋ねたところ、この答え。

カレー。

鰈(カレイ)ではなく、カレー。日本料理屋、それも「会席」しかやってない店なのに、

「カレー」。

確かに「カレー」を名物にしている(が名物になってしまった)割烹料理屋を知っていますが、ゆるりでは「カレー」をお客様に振舞ったことはありません。そもそもカレーの香りが充満しているお店でお造りを食べたり、お吸い物を楽しめるかと言えば個人的には疑義があるのでカレーに限らず香りがきつい物はあまり使いません。

ではなぜカレーかというと。

おせちカレー事件

去年のおせちでのことです。毎年おせちに「ローストビーフ」的なものを入れるのですが、お恥ずかしい話、失敗してしまってですね・・・。(失敗といっても自分が気に入らなかっただけで、スタッフさんは首をかしげて「何が駄目なのかわからない」って感じだったのですが)

その失敗肉をどうするか?と思って年末年始の賄いとしてカレーでも作ってスタッフさんと分けよう、ということになりました。

「お正月 おせちも良いけどカレーもね 別にハワイに行っても良いんだけど」

と、つまらない俳句など詠みながらカレーを煮込んでいました。

そこに常連さんがご夫婦でおせちをとりに来店。

持って帰る?

毎年カウンターでご両親の事、娘さんたちの事、料理の事、最近の時事問題などをお話をしながら、今年も無事で良かったなどと言いながらお互いの安否確認的な時間をすごします。

おせちとは別にお正月用のお刺身も頼まれるので、

「ブリと鮪どれぐらい持って帰る?」と言った話の中、

「なぜお前はカレーを作っているのか?」旦那さん

「私、食べたい」嫁さん

カレーを作ることになった経緯を話し、食べたいのはわかったけど、白飯ないよ、と。

「食べたい?」「コンビニで白飯買って来るか?」「ルーだけ?」

なんて話をしていて、結局・・・

「持って帰る?」「うん、持って帰る。」

旦那さんは「えー、持って帰る?ジロウ(私です)の正月のご飯、奪う?」って言っていましたが、それなりの量を作った、というか、肉の量に合わせると大量に作らざるを得なかっただけなのでおすそわけです。

その後実家に帰られて子供たちと一緒に召し上がっていただいたのは想像に難くない、のですが、それから半年、娘さんたちのイメージが「カレー」になっているとは全く想像できませんでした。

今年も「おせち」は作ります。ついでにカレーも作ります、多分

毎年、おせちを作るかは迷います、正直いえば色々しんどい(笑)。

しかし、予約する方がこの時期からいらっしゃるので、「今年はやりません。」とは言えない・・・。少ない個数ですがご用意いたします。

あとは、ちびっ子達がカレーを待っているなら仕方が無い、カレーも作ってあげるよ。

おせちのご予約お問い合わせ、お待ちしております。

092-725-6870 ゆるりまで。

追伸:おせちは三段重にするとは思いますが、サイズ、価格は未定です。

予定では、6寸の三段重で¥40,000です。一段重は今年はご用意するかどうかわかりません。お問い合わせしてください。よろしくさんです。