鯛の姿焼き:福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり


鯛の姿焼

お祝いといえば「鯛の姿焼」。

と言いながらも最近はあまりご要望はありません。しかし、ご要望があればきっちりご用意いたします。やはりお祝事の鯛の姿焼きや伊勢海老のお料理はこちらもテンションが上がりますし、身が引き締まる思いです。

いや、いつもテンションは高めですし、身を引き締めてやってます、はい。料理だけですが。

急なご予約ではあったものの・・・。

ほとんどの場合、当日予約を受け付けていない当店。しかし、その日は朝早くにご連絡があったのでご予約をお受けする事に。「お祝い事なんです」と言われるとやはり頑張りたい。

その日はお昼の予約があったため、ゆっくりと材料を仕入れる時間がありませんでしたが、お客様にその旨を説明し、鯛などがご用意できるかわかった時点でお店側からご連絡を差し上げご来店するか、否かを決めていただくことに。

運良く丁度よい大きさの鯛も手に入り、無事ご来店いただけました。

お父様のお誕生日のお祝いに

どうしても「鯛の姿焼」をご用意して欲しかった、との事でした。無類の「焼魚好き」らしく、やはり「鯛の姿焼」は譲れない一品だったようです。ご家族4名でのご予約でしたが、とてもよい雰囲気で、こちらも楽しくお仕事させていただきました。

そして、このご家族・・・。

鯛の食べ方が無茶苦茶綺麗!

正直言いますと、焼魚が無残な姿で帰ってくるとちょっと残念に思うんです・・・。

皮を残すお客様は沢山いらっしゃいますし、鮎などは背中の好いとこだけ食べてあとは全くの手付かずだったり・・・。理由は様々あるとは思いますが、やはり残念です。

しかし、このご家族、ご夫婦と息子さん、娘さんですが、鯛なのにそれも四名様で会席のなかでお出しするには結構大きめですが、食べ終わりが「サザエさんに出てくる野良猫がくわえている魚」状態です。いや、もっと綺麗でした。本当に骨と頭(といっても頭もほとんど召し上がられた)、尻尾もほとんどなく、です。

ありが鯛の一言に尽きます。

「綺麗に食べていただいてありがとうございます!」とお声掛けすると息子さんが一言。

「お父さん、魚の身をとるのが無茶苦茶上手いんですよ(笑)」

きっと、息子さんも娘さんもそうなりますね、これぞ食育、だと思いました。

お箸の持ち方や魚の食べ方、別にそんな事できなくても、知らなくても生きてはいけます。しかし、日本人ならワインの飲み方や洋食のテーブルマナーを覚えるのも良いですが、箸の方、魚の綺麗な食べ方位は身に着けるべきだと思います、個人的にはですが。

そして子供には「魚は骨があるもんや」で良いと思います。危ないとか言いますが、え、自分たちそれ普通だったはずですが?、大怪我したヤツなんてほとんど聞いた事ないですが?「骨?プッて出しとき!」までは言いませんが「こうやったら食べやすい」とか「こうやったら骨取れるで」くらいはちびっ子には教えられる大人ではいたいと思います。確かに全く収入には直結しませんが人生はちょっと豊かになると思います。

骨があるから食べないのではない、どうやって食べたらいいかわからんから食べへん。

のではないでしょうかね?確かに好みもありますが。

また祝い鯛を焼く機会を私に下さい!

別に食べ方が綺麗ではなくても怒りませんし、なんなら取り分けますよ。で、「ここ骨ありますから気をつけてくださいね~。」とお声掛けいたします。

ご予約はこちら 092-725-6870  ゆるり まで

追伸:値段は時価です。サイズや養殖か天然かにもよります。あんまり大きいと食べ切れませんし、あんまり小さいとみすぼらしい、です。せめて1キロくらいはないとお祝い感は全く出ないと思います。