柿を使ったデザート:福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり


柿を使って甘味(デザート)を作ります。

「柿のういろう」をイメージ

ういろうは名古屋名物の和菓子です。蒸し菓子の一種でお米とお砂糖でつくる棹物(さおもの、羊羹みたいなもの)です。干し柿の薄切りと交互に3,4層にして蒸したものは「珍味」とされています。

今回は生柿を使って「ういろう風」に。

今回は生の「熟れ柿」を使って作ります。熟れ柿はスプーンで実を取り裏ごしします。お粥を作ってミキサーに掛け、柿の裏ごし2、粥1の割合で合わせます。総量の15%ほどの葛と総量に合わせて寒天を入れます(寒天によって分量が違うので。)鍋に入れて「半練」、葛が綺麗に合わさるくらいまで練り、味を見て必要なら砂糖を入れます。

砂糖は最低限。

そもそも「和菓子の甘さ」は「干し柿の甘さ」を超えてはいけない、と言われています。出来る限り「自然な甘さ」を大切にという教えです。今回は粥と合わせていますのでその分の足りない甘味を補う程度入れます。味を引き締め灰汁を押さえるため少しレモン汁を入れます。

流し缶、バットなどに入れて蒸し上げます。冷ませば出来上がりです。

「甘い」=「美味い」?

「美味い」「旨い」の語源は「甘い」とも言われています。昔は「甘いもの」=「高級品」であり、非常に手に入り難い物でした。「砂糖」などは今ほど普及しておらず超高級な「医薬品」のような扱いをされていた時代もあります。なので「甘い物」=あこがれの食べ物、美味しい物という風な価値観が根付いたと考えられています(勿論、諸説ありますが)。

しかし行き過ぎた「甘い」は・・・。

ちょっと問題があるような気もします。砂糖を過度に使ったスイーツや過度に糖度を上げた果物など何でもかんでも「すごく甘い」というのは味覚的にはわかりやすいですが、「甘くないと美味しいと思わない」という事にもなりがちです。やはりバランスやその物自体の自然な甘さが最も良いと思います。

甘いのもが苦手な方にも喜んでいただけます。

今回の「柿のういろう風」だけでなくゆるりの甘味は「甘い物が苦手な方」にも喜んでいただいています。「そんなに甘くないから食べられる」「ご飯のあとにはこれくらいがいい」と言って頂いたり、糖質制限がある方にも「これなら全部食べてもいいかな・・・。」と言っていただいたこともあります。

すごく凝ったものや、豪華なケーキなどはお作りできませんが献立のバランスを見ながらなんやかんやお作りしています。あまり甘くはないですが、「美味しい」ですよ。

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