鰻、うなぎの季節です。好き嫌いはありますがやっぱりご馳走です。
うちのスタッフさんは鰻が嫌いだったようですが、うちで無理やり自分に食わせられて開眼したようです。無理やりと言っても断りきれず無理して食べたら美味しかった、と言う話で口に押し込んだとか、昔の小学校の給食よろしく「これ食べないと帰れませんよ!」といったことはやっていません。まぁ、日本料理で働いてもらっていますから、季節感のあるものはできるだけ食べていただくくらいのことはやってます。
毎年というか毎回鰻を仕入れてくると「高かったですか?」って話になります。確かに活物を仕入れることがほとんどなので高くて当然ですし、高いというか妥当な値段です。たまに白焼きを買いますがこれもそれなりの値段ですが、個人的には当たり前の値段かと。
そして毎回話しになるのが、
「鰻のタレご飯、美味いですよねー」
です。恥ずかしながら「鰻はお客さんのもの」ですからほとんどの場合は店の立場の人間は「鰻のタレご飯」しか口に入りません(笑)。でも美味しいから何とも言えません。
鰻の美味さには蒲焼のタレであったり、白焼きに添える山葵だったりが大事だと調理してると感じます。変な色のついた市販の「鰻のタレ」やチューブの山葵ではどうも味気も色気もありません。
山葵は生の良い物を選んで、タレは骨、頭を焼いて酒、味醂、砂糖、醤油などで炊いてじっくり味を引き出す。料理屋としては当たり前ですね。
ゆるりは鰻専門店ではありませんが、仕事はしっかりやってます。スーパーの鰻は嫌だし、鰻専門店は混んでて嫌だ、という方はご連絡下さい。