豆腐百珍:福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり


「豆腐百珍」とは本の名前です。なんでも・・・

江戸時代に一世を風靡した料理本、日本初のベストセラー!

らしいです。

因みに「豆腐百珍その2」もあるらしいです。続編が出るくらい人気の本だったのは間違えないでしょう。料理本としては日本初のスマッシュヒット、ベストセラーです。

百珍と言うくらいですので100近くのレシピが載っていますが、「豆腐だけでよくぞこんなに考えましたね、脱帽です」としか言いようがありません。さすがに現物、江戸時代の「豆腐百珍」は手に入りませんので、古書をわかりやすく現代風にアレンジした「新からだ思いの 豆腐百珍」と言う本を手元に置いています。江戸時代の古典料理ですが今の自分には「斬新」で「新しく」興味をそそる料理も多々あります。

この本の後書きにこのような言葉がありました。

「世界中より新しく珍しい食材が、常に日本に入る今、良い物を見直そうというより、あまりにも速いスピードで新しい食材が入るので、従来からある食材の良さを知るより、新しいものを食べる事に、私たちは間違った良さを感じているのではないでしょうか。」

「豆腐」という従来からある食材がテーマの本ですので、このような論調になるのは仕方ないのですが、あなたはどう思いますか?

確かに、目新しい食材や珍しい食材には興味をそそられますし、従来からある食材に目を向ける機会は少ないかもしれません。しかし新しい物を追いかけすぎるとなんとなく疲れます。

そんなときにちょっとした提案です。

「ベタな食事を作ってみてはどうですか?」

ごはん、漬けもん、お揚げと若布の味噌汁、めざしの焼いたん、大根おろし。

ちょっと惹かれませんか?ここまでベタな食事ってホテルの朝食でも料理屋でも早々お目にかかれませんよ。ご家庭でも、まぁ、ないでしょう。

ベタな食事ではありますが・・・、食べるとわかります。

「なんか新鮮というか目新しい感覚」

めざしなんて久しぶりに食べると異常に美味しく感じますよ。

新しい「流行のなんちゃら」も良いと思います。新しい物を食べる事、興味を持つことは自分は間違っていないと思いますし、誰でも「新しい物は経験したい、体験したい」と思うものです。ただ、ベタな従来の食材も案外、「新しい」のかもしれません。良さを再確認、理解といった小難しい事は置いておいて結構楽しめると思います。

是非お試しください。

追記:いつもベタな食事の方は食べた事の無いジャンルの料理や新しいお店にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?いつでもお待ちしてますよ。大丈夫です、めざしは出しませんから。