「ムチムチとした食感? :福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」


食感を表現するときによく擬音

「ふあふあ、もちもち、しゃっきり、とろとろ」

等を使います。表現しきれない時は一撃必殺の「新食感!」。

今日は「ムチムチ」です。食べ物で「ムチムチ」はちょっとわかり難いですね。

追加のお料理で穴子の天麩羅を揚げたのですが、揚げ上がりが、

「ふぁっと」ではなく「むっちり」

と言う感じでした。

脂がない訳でもありませんし、揚げすぎたわけでもない。しかし筋肉質というか、身がしっかりと凝縮してるというか、ふんわり穴子とはまた違った穴子の旨味を体験しました。

同じ穴子を炊きましたが、脂の旨味も上品でしたし、身もふっくら、柔らかく煮上がりましたが、身崩れすることもない最近では最良の物でした。後2、3日寝かせてから揚げたらふんわり食感の天麩羅になったかもしれませんが、これはこれで中々面白い物が仕上がったと思います。

食材はいつも何かしら違う顔を見せてくれます。特に天然ものはそれぞれ個性があり何でもかんでも同じ調子で扱うと失敗することもあります。レシピや手順も大事ですが、やはり食材の声を聞くことが一番大切に思います。

今後も食材との対話を楽しみながら、良い料理が出来るように進んで行けたらと再確認した料理と食材でした。