祝い事はいつも良いものですね。
献立はいつもに増して気合い入るし、やはり皆さん楽しそうですし。ご家族でのお食事ですから当たり前と言えばそれまでですが(笑)。
今回は傘寿(80歳)のお祝いでした。
固い物はちょっと苦手という事でしたので食べやすさを考慮した献立です。
祝酒:〆張鶴純米大吟醸(うちで一番いい酒です、お祝いやから)
前肴:花山葵東寺和え、蕗青煮、子持飯多幸(蛸)柔煮、蒸あわび、鉤わらび、花びら百合根、お多福豆(たこ、あわびはかなり軟らかめに、蕗は細めのところを使いましょう)
椀: 鶴の子芋、蛤葛打、扇面車海老、こし油、結び紅白(蛤と海老は火を入れすぎないように。)
造里:平目、鱒、赤貝、天然鮪(日曜日で天然鯛がありませんでした…。赤貝は細かく包丁を入れています)
焼物:華鶴和牛ステーキ雲丹の鞍掛、福岡産焼きアスパラ(肉は脂の少なく軟らかい肉を塩も少なめ)
蓋物:桜鯛と胡麻豆腐 ふかひれの餡かけ(どう考えても軟らかいので説明は無し)
祝肴:伊勢海老酒蒸し 唐墨塩の炙り(伊勢海老が大きかったので固くならないよう蒸してから塩振って炙る程度、大きな伊勢海老は足が美味い。)
台物:祝鯛兜煮(これはお店から。祝事の時は切ったらあきません、兜のままです。)
食事:お赤飯と鯛の押し寿司(小豆はやわらかく。もち米も軟らかく)
甘味:自家製羊羹、翁の餡と苺を添えて(翁餡は山芋を蜜煮にして裏漉します。芋の粘りを使って空気が入るように混ぜながらホイップ状に)
残念だった事が、主賓の親父殿はお酒がものすごくお好きらしいのですが、次の日検査があるのでお酒が飲めない!なんと!
しかし、ご家族の都合で今日しか時間が取れなかったとの事でした。お孫さんは遠方から新幹線で駆け付けた様子でした。
という事で急遽、お土産でお酒を一本お渡しすることにしました。何か切ないやん、俺なら飲みたい(笑)。
いやー、良い日でしたよ。楽しんでお食事を召し上がって下さったお客様、良い食材を揃えてくれた魚屋さん、元気に働いてくれたスタッフさん、皆に感謝です。
TEL:092-725-6870(完全予約制)
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