「少し早かったのですが・・・｜福岡、西中洲の和食、日本料理　ゆるり」

少し時期的には早かったんです・・・。

実は献立では「甘鯛兜焼」をお出しする予定だったのですが、「失敗しました」、はい、失敗したんです。ちょっと口のところが、ボロッと…。

そんなに失敗した感は見た目無いかもしれませんが、自分が嫌なので却下です。「これくらい良いかな。」はどうも苦手です。しかし、失敗すると大変です、何せ「完全予約制、組数限定」なので余分な材料はかなり限られます。

今回はちょっと試作をするために仕込んであった「すっぽん」を使って一品仕立てる事に。焼物の代わりなので焼物でも良かったのですが、ゆるりでは珍しい「揚物」です。

すっぽんは炊いてから骨を取り除きます。軽く、醤油、味醂で味付けして上新粉を付けてカラッと揚げます。すっぽんを炊いた出汁に味付けし葛にてとろみを付け餡にします。揚げたてに餡を掛け、高等葱の束、おろし生姜をのせてお客様のは提供しました。

少し手を加えてこんなものも作りました。。揚げて餡を掛けるのは同じですが、添え物に葉牛蒡の金平と八重の梅人参、橙の皮を添えています。春の力強さを表現できた料理だと思います。

失敗した時、「何が悪かった」も大事です。しかし、「どうするか？」が今回は先に問われる状況でした。その時にどう納得のいく一品が作れるかも大切ですね。ただの「代替品」ではなく、お客様に喜んで頂けるもの、今回はそんな一品だったと思います。

しかし、正直言えば、「失敗しない事が一番良い」それに尽きますね。甘鯛さん、ごめんなさい。

追伸：時期的には早かったんですが、良いすっぽんでした。暖かいからですかね？

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西中洲の和食「ゆるり」

接待やお祝いのお席に、個室でゆっくりとお食事をお楽しみください。

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