月別アーカイブ: 7月 2015

「器を作る|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」

作陶をはじめて2ヶ月。
「染付 福」の器が出来上がった。
これはまあよくできたと自分では合格点。

しかし、殆んどの物は

「あー、不出来っ、納得いかん」

ということでややご機嫌ナナメである。

他にも何点か作ったのだが、すべて、

「不出来!」「不出来!!」「不出来!!!」である。

先生は「なかなか良くできてると思うんだけど」と褒めてくれるのだが、自分的には「これじゃないんだよね・・・。」という感じである。

「最初から上手くは出来ない」という人がいる。勿論自分もそう思う。が、最初から上手く作る気合がなくてどうすんだよって。失敗前提なら作るなよ。「あー、やっぱり失敗した」とか自分からすれば意味がわからない。成功をイメージして結果、失敗なら仕方無いが。特にやり直しのきかない「作陶」や「料理」は一発勝負。ならば特に「成功」にこだわるべきだ。

正直な話、
素人臭い「自分で作ったんです、すごいでしょ?」
みたいな器とかいらん、いらんのよ。
「誰が作ったか」は問題でなく「それが良い器であるかどうか」が自分は大切、料理盛ってどうなんやと。
プロ板前(自分ね)が使う、「プロ仕様(自分仕様)」の器が作りたいのよ、俺は。

「作陶」で生計を立てるつもりなんて毛頭ないが、「物を作る」となれば俺は引かんし、妥協もできん。不出来なら使わない。これが自分の弱点である。強みになることはまぁ、無い。

ともあれ、悔しいのでまた作る。納得いくまでやる。絶対に上手くなってやる。「何のために?」とか聞かれたら確実にこう応える。

「自分のため」

それ以外の答えは必要ないし、無意味である。
ただ、「死ぬまで」納得するものはできないだろう。
それもまた物作りにはまってしまった人間の「真実」であり、「本質」であるように思える。

自分にとっての「料理」がそうだが「作陶」もそうなっていくのだろうか?それはそれでしんどい人生のような気もしないではない。

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