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「車海老ともろこし|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」

■2015/06/04 車海老とモロコシ
献立

先附: 唐土寄せと才巻 海老の餡掛 アイスプラント
椀代: 冷煮物 千両茄子焼浸し きんき酒蒸 若独活
造里: 一、鱧洗ひ 割出汁 振り柚子
一、熟成あらと塩雲丹
一、鯨刺と馬ふたえごの握り鮨
一、鰹 腹焼霜と銀皮造り中一刀
焼物: 天然鰻たれ焼 空豆蜜煮 グミ
煮物: すっぽんがめ煮 豌豆
主菜: 赤牛ロース緑茶の温燻
食事: 鶏飯
甘味: メロン

今回の献立の字数はやや少ない。が、中々の食べ応えである。久々に「すっぽんがめ煮」を作ったがやはり美味い。鰻もこの時期にしては脂ののりも良い塩梅だった(だから仕入れたんだけどね)。

さて、先附であるが、とうもろこしの寄せ物。
直径3CMの寄せ物を6個作るのに3本使う。蒸して実だけを取り、ミキサーが回る最低限の出汁をいれる。とうもろこしのそのものの味を引き出すために「最低限」。味も塩だけでつける。そのまま寄せても良いが中に車海老、ヤングコーン、陸蓮根を入れ、アクセントをつける。もろこしと海老は相性が良いように思えるので「海老出汁」の餡を掛ける。海老出汁は車海老の頭を乾煎りし、酒、水で煮込んで出汁をとる。ミキサーでペーストにし、さらしにて絞り出汁とする。やはり車海老は活き物が良い。味、色、風味、が格段に違う。

この献立は「出汁」ががポイント。
基本になる「一番出汁」
鱧を洗いにした後漬ける「鱧のくさ出汁」
すっぽんがめ煮の「すっぽん出汁」
鶏飯(けいはん)用の「とり出汁」
先程の「海老出汁」 の5種類。

字にしてしまうと伝わらない(笑)がまあ、いいや。
因みに見た目もかなり「地味」というか「シンプル」。

派手好みの方は物足りないかもしれない。
しかし味は深い。そういう食材ばかりだから。
作り込み方の方法は違うが日本料理らしい「手間暇」はかなり掛かっている(というか、掛ってしまった)。

見た目より「本質」。我ながら「良い献立」とか思ってしまった・・・。これに明日も満足せず頑張ろう。

追伸:鶏飯はお客さんからのリクエスト。なんか思い入れがある料理らしい。どんな思い出があるか今度きいてみよう。

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