「作陶その後|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」



器を素焼きしたら割れてしまった。
亀甲の捻り皿を造りたかったのだが残念。

染付け 縁錆 福の字の器(全然伝わらないとは思うが)の器がほしいので時間を作って再度挑戦しよう。

乾燥の具合が甘かったのか、はたまた空気が入っていたのかはわからないが何事も失敗はつき物、最初から上手くはいかない。残念ではあるけどなんか笑えた。

器の出来は「形」ではなく、釉薬(うわぐすり)で決まるらしい。先生曰く、「形は誰でも作れるようになる。薬の合わせ方はコツとか経験、努力がいる」とのこと。有名な作家さんとかになると「釉薬」の調合は真似されることを嫌ってお弟子さんにも教えないらしい。

かなり昔は「板場」もそういう雰囲気があったようで、簡単に独立できないように「仕事」は教えない、盗めだったし、給料もクソみたいな金額だったそうだ。似たような店が増えると「商売」としても困る側面もあったと思うが、その程度で続かない人間を切っていく側面もあったと思う。ある意味での「品質保持」「技術保持」といった部分とある種の「才能」の発掘を目的にしていたと考えられる。今では考えられないが「向いてないからやめろ」とか普通だったらしいし、「包丁は覚えることができるが、味は生来、持ち合わせた才覚」といった才能論もまかり通っていた。納得いく部分もいかない部分もあるが、料理好きな人しかやっていけない世界であったのは事実だろう。今とは全く違う雰囲気だったと簡単に想像がつく。

才能はともかく、料理も器も自分にとって「面白い事」なので好き勝手やりたい。なんか上手くできると楽しいし。どちらももう少し上手くなりたい、というか自分が納得できるものを作れるくらいにはなりたいものだ。

追伸:四方蓋付は無事だった。でも蓋がカタカタする。釉薬決めて早く仕上げたい。

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西中洲の和食「ゆるり」
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