昔に買った刺身の本。4700円したようだ。
和食の専門書は高いのであまり個人的には驚きはない。10,000円とかざらにある。
どんな仕事でもそうだと思うけど、仕事に必要な「スキル」や「ノウハウ」は結構、先輩に教えてもらえる。そうでないと仕事が回らないからね。それ以外のことも沢山おしえてくれるがイマイチ理解できなかったりもする。
この本は、兄弟子さんたちが格好よく
魚を捌いたり、刺身を切ったり、盛ったりしてる
のを見て、「俺もそうなりたい」と思って買った。
勿論、本読んでも上手くはならん。
「基本」的なことはかいてあるが、所詮は本の中の話であって「まな板の上」の話ではない。「本」から「まな板」にその知識を引っ張り出して、とりあえずやってみる。失敗する、やってみる、給料つぎ込んでやってみる。
すると「本に書いてあること」がやっと身に付く、というか理解できる。やっと基本がわかった感じ。
そうやっていると「考え方」も自然と身に付くわけで、「応用」ができたりもする。
例えば、魚を捌くなら簡潔にいえば、
「骨格」「うろこの質」「身質」「利用目的」
くらいが頭に入っていれば大体は捌けるはず。
多少の技術がいるものもある(河豚とか鰻とか)とは言え、根本は同じである。
自分はそれほど器用ではないので、「基本」と「考え方」を反復練習で培ったタイプ。たまにいる「天才肌」とは真逆だ。
この本を見ていると「初心」に戻る。
下手なりに頑張ったことやその頃よりは上手くなった自信、今になって理解できる兄弟子や親方の言葉。
まだ頑張れそうな気がする。
明日もバカみたいにやってみよう。
追伸:「お前の魚は30点」とか言われて凄く悔しかった。でもいい思い出。明日は常連さんの送別会やらなんやらで朝からフル活動だ。電池がもつことを祈る。
TEL:092-725-6870(完全予約制)
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