「エンジョイ&エキサイティング|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」


今日は日曜。
行楽弁当のご予約をいただいていたので配達に。

毎年この時期にお弁当のご予約を入れてくださる常連さんがいる。

毎年お母様とご旅行にいかれるそうだ。確か昨年は雨の日に配達したのだが、今年は晴天で良かった。自分の弁当が旅行にいくと思うとなんか楽しくなる。

特注の弁当で個数も少ない。ま、常連さんで日曜だから少数でも配達するし、毎年のことなのでやらないとなんだか気持ち悪い。

内容も数が数なので特に仕入れをしない。
店で使っている物をお弁当用に仕込んでいく。
なので「原価」はわからないが、おそらく高い(笑)。
この手の特注弁当はお店の料理同様に「献立」などない。材料あっての「献立」。

基本的に「細々仕事」が好きなので、やたら手数が多い。というか品数が多い。「これはこうして」「あれはOO焼きで」などやってると楽しい。
その上、「これはここいれて、あれはご飯に・・・。」などと考えているとだんだんエキサイトしてしまう。
「この材料高い」「この仕込み面倒だからやめた」
お構いなし、「俺が入れたいから入れる、作る」。
で、結局、ずーっと仕込みして、原価もうやむや。
バカと言えばバカ丸出しではあるが。

多分「ずっとやっとけ」とか言われたらずっとやれる自信がある。同じ材料で全く違う弁当を2,3通り作ることもできる。

好きなことを楽しく、盛り上がって(勝手にだけど)やれるってかなり幸せだ。なんとなく作ってもなんとなくの出来にしかならんだろうしね。
こなす仕事より実のある仕事。作り手も召し上がる方も
「エンジョイ&エキサイティング」が一番だ。

お献立 卯月十二日 行楽弁当 六仕切松華堂

一、筍ご飯 奈良漬 木の芽

一、海鮮ちらし 煮蛤、蒸鮑、捌き伊勢海老、蟹

一、出汁巻玉子、鰆西京焼、姫さざえ素焼、
諸子仁品煮、蓬麩田楽、合鴨ロース
酢取茗荷、雁足、うな肝有馬煮

一、鹿もも肉塩焼、ちぎりレタス、姫唐黍、
アスパラ、若たらの芽胡麻和え、葉山葵醤油漬
フルーツトマト。

一、筍土佐煮、茄子茶筅田舎煮、飯蛸桜煮、
管牛蒡八方煮、独活白煮、土筆、絹鞘、鉤蕨

一、熨斗車海老、桜餅、鯛白子旨煮、赤むつ一汐、
海鼠柔煮、蛍烏賊酒盗漬、空豆青煮、
すっぽんつみれ、生ハムチーズ、片栗菜浸し

和食弁当にありがちな「天麩羅」。正直、弁当の天麩羅を「美味しい」と思ったことが一度もありません。未だに「なぜいれるのか」作り手として理解に苦しみます。自分の技術が未熟なだけかもしれませんが「揚げ置きの天麩羅」を美味しく作る自身はないのでゆるりでは「お弁当に天麩羅」はご法度です。

さて、明日の弁当の仕込みでもするとしよう。

追伸:こんだけ品数が多いと洗物もかなりの数。仕方ないのでせっせと洗う。これが無ければもっと楽しいのに(笑)

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西中洲の和食「ゆるり」
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