「春の風味と風格 木の芽和え|福岡、西中洲の和食、日本料理 ゆるり」



昨日の一品より

春らしく「木の芽和え」。

筍、イカなどがメジャーな具材だ。
今回はちょっと豪華に
「八女の筍、車海老、蒸あわび」

コツと言えば、
「新鮮な木の芽の軸はとって葉だけ使う」
「具材に下味をつける」
くらいだ。

すり鉢に木の芽を入れてすり潰す。
西京味噌、砂糖などを入れてよく混ぜる。

筍は薄味(少し濃いお吸物くらい)で炊く。
車海老は酒を塩を振って蒸す。時間はわからない。
あえて言えば「いい塩梅に火が入るまで」
あわびは昆布を引いた上に大根で挟んで酒を振る。
蒸して殻からはずす。できればあわびの塩気のみで
味を決めてしまいたい。あまりいらんことをすると台無しにもなりかねない。

主役は「筍と木の芽」の料理なので、その他の食材は控えめに。でも、和食らしい華やかさや「家庭料理」ではない気位も必要。

筍や木の芽、海鮮の風味と、
盛り込んだときの春らしい風情がなんともいえない。

来週から暖かくなるようだ。
あっと言う間に夏がくるのだろう。

お献立 卯月 十日

先附:鯛白子の低温調理 生このわた掛け

造里:一、平目塩昆布和え
一、鮪赤身酒盗
一、鯨とうね

焼物:稚鮎塩焼とうな肝の有馬焼

進肴:伊勢海老雲丹焼

箸休:木の芽和え

煮物:海鼠柔煮と丸茄子翡翠煮

中皿:鹿もも肉塩焼 葡萄の若葉の天麩羅添え

旬菜:天然寅河豚白子焼

食事:手毬寿司(眼仁奈、縁側、平須、細魚)
浅利汁

甘味:抹茶プリン 苺と漉し餡を射込んで

「お椀無しで酒のあてっぽいのがいいな」
「白子と伊勢海老はマスト」
というお話だったのでこんな献立。
河豚白子はやはり美味い。鯛の白子も美味し。
甲乙つけ難い。

しかし、この献立、「プリン体」が多いなー(笑)

追伸:そろそろ河豚の白子は終わり。GWが明けたら「鱧」だな。

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